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『NOVUM(ノヴム)について』
ウィルとレイチェル夫妻により2016ヴィンテージを皮切りに極少量生産でワインのリリースを始めました。ウィルの父親はマールボロの草創期にあたる1977年に広大なヴィンヤードを取得し、当時のクラウディーベイの最初の葡萄の供給元として栽培に取り組み始めました。父の代で多くのヴィンヤードをクラウディーベイに譲渡する決断をしましたが、ウィルが引き継いだ今でも、40ヘクタールの優良なヴィンヤードを保有し葡萄栽培家としても活躍しています。
Novumに使用する葡萄は、特に状態の良い畑の中でも良品質に達したスイートスポットにあたる葡萄だけを選抜して収穫します。自社畑のみならずウィルの特別な友人関係からもスイートスポットの葡萄を提供してもらうヴィンテージもあります。
生産量を非常にタイトに抑え、使用する葡萄の品質に異常なまでのこだわりを哲学としています。一見、均一に見える同一畑内の葡萄でも、土壌は複雑に入り組み、葡萄樹にも個性があります。そこを厳密に選別する取り組みを貫いています。
ニュージーランドのフロムでキャリアをスタートしたウィルは、オーボンクリマでジム・クレネデンに5ヴィンテージに渡って師事した経験も持ちます。
MW(ワイン業界で名声のある資格)からも大きな注目を集め、国内販売分はメーリングリストにて完売。シラーに至っては販売開始からわずか3時間半で完売とワイン愛好家のファンが非常に多数。日本で飲むことが出来るのは幸運と言っても良いかも知れません。
『ノヴム マールボロ シラー 2022』
プラムのコンポート、コーヒー、モカ、黒コショウと白コショウ、スパイシーなオークの風味が感じられる、濃厚でありながらエレガントな味わい。リッチでまろやかな味わいが続き、柔らかく丸みのあるタンニンが魅力的に感じさせます。生産本数1128本。
マールボロで栽培されるシラーは気候適性の限界地域です。しかし、何年もこの品種に取り組んできた結果、多くの日照時間と畑での注意深い管理が、驚異的な凝縮感と風味を持つシラーを生み出すことができることを学びました。2016年に、真に素晴らしいシラーを作るという明確な目的を持って1エーカーのブドウを植えました。土壌の種類、台木、列間隔、キャノピーマネジメント、剪定技術、ワイン醸造に関する20年に及ぶ知識をこの1エーカーの畑の開墾に集約しました。
その結果として周囲のどのヴィンヤードとも異なる特別な存在となっています。1ヘクタールに5,600本の高密植を施し、果実のワイヤーは地面からわずか400ミリメートルの高さに設置され、地面から放射される熱を最適に活用しています。3%のヴィオニエを混植しており、これはシラーと共に発酵することでミドルパレットに重量感を与え、見事な色調を引き出すためにローヌで伝統的に使われる手法です。
除梗されたシラーはオープントップ発酵槽に入れられ、天然酵母による発酵が始まるまで果皮と一緒に5日間浸けられます。活発な発酵中には1日に2~3回のポンピングオーバーが行われます。35日以上のスキンコンタクトの後、ワインはバスケットプレスされ、ラックされてから30%新樽のフレンチオークパンチョンに移されます。ワインは樽で14ヶ月間熟成され、最終的なブレンドを行いボトリングを迎えます。
産地:マールボロ
品種:シラー97%、ヴィオニエ3%
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
飲み頃温度:16~18℃